炉端藤十郎 さま
【戸塚】
カッコイイお店になりました。本気を重ね、妥協のないお店創りはとにかく楽しく、終わってしまう事が寂しくなるほどです。
超巨大!6Mの無垢板が印象的な藤十郎様のカウンターは、オーナーと2人で旅に出て探してきました。CMでおなじみの「この木なんの木気になる木~♪」の木の枝です!象5匹で山から降ろしてきたそうです!
実際に無垢材の力は凄く、格別な食事を演出してくれます。
”和”素材にも本気。欄間や建具。書院や着物の帯など、空間にふんだんに盛り込みました。新店舗なのに老舗感が出てしまうほど、和部材は和の空間に合ってくれました。
BOX席・座敷・大カウンター・囲炉裏席と、それぞれの空間差別化がありながら、それぞれに楽しい”特別”を施しています。
例えば囲炉裏席では、壁面のモルタル造形で庭園を上から見たデザインを作ってみたり、BOX席では東海道五十三次を飾ったり。
季節を演出する小物や、居心地の良い照明器具など、世界感がしっかりあります。
KITCHEN動線では基本回遊同線で、kitchenがお店の前衛。ホールが後衛の配置です。常に2方向の同線があり、作業が被らないようになっております。
また、見せる収納と見えない収納を意識し、世界観を崩さずに作業性も崩さずに。
KITCHENは3列になっており、基本はお客様の方を向きながら作業しておりますが、中島ではホールとkitchenが共有するSPACEもある為、盛り付けの手伝いやディッシュアップもスムーズです。
炭火ですので給換気には気を付けました。排気をシッカリするには、吸気が大切です。空間も人間と同じく、吐いたら吸うので、このバランスが崩れた設備設計をするとダクトは吸ってくれません。
大切なことは余裕をもって設計し、あとで調節できる設備にする事が大切です。
もともと洋風な石が貼ってあった外観も、エイジングで渋い岩に塗装。瓦や杉の鎧貼など、当時の日本の作り方を守り、デザインしました。
蔵戸が付いた時には感動しました◎
料理も最高に美味しく、サービスが最高です。
日本酒を頼めば色々なカワイイお猪口を選べたり、食べたことがないメニューだらけです。
なんといっても、目の前で焼いてくれるライブ感は、炉端の醍醐味。一生見てられるのではないかと思うくらい、手際よく調理され、焼き場の料理人はとにかくカッコイイ!
気付けばそう思ってしまう藤十郎のプロフェッショナルは、どんな演出以上にも、思い出に残りました。